2019.3.6(水) 19:00〜 JリーグYBCルヴァンカップ 第1節 磐田@ヤマハ
[プレビュー]藤本・矢島が語るルヴァンカップ グループステージ 第1節 vs 磐田 ― タイトル奪回への挑戦。ルヴァンカップの磐田戦で問われるのはチームの総合力

リーグ戦で今季初勝利を飾ったガンバだが、シーズン序盤はルヴァンカップとの並行日程が続いていく。
「皆、出番に飢えているしモチベーションは高い」と矢島が代弁するように、リーグ戦で先発していない選手たちも、磐田戦に向けて準備を整えている。

週末には首位、名古屋とのリーグ戦が控えることもあって、宮本監督がいかなる顔ぶれをアウェイのピッチに送り出すかも注目だが、全ての大会で勝利を目指すのが「GAMBAISM」でもある。リーグ戦では未だ先発がない渡邉や、藤本ら実力者も「出た試合で結果を出すだけ」と気合十分。まずはグループステージの上位2チームが進出するプレーオフステージを目指すことになる。

リーグ戦では連続ドロー中の磐田だが、今季はサイドバックが変則的な動きをする新たなスタイルを採用中。リーグ戦の前節は出場がなかった中村俊輔を含め、一発を持つ選手も控えているだけにやはり注意が必要だ。
「チームとして戦い方に統一感を持つことが大事」と矢島も話すように、長丁場のグループステージを見据えた戦いを挑みたい。

5年ぶりのタイトル奪回に向けて、チームの総合力が問われる磐田戦。ベテランと若手が一体となって勝利をもぎ取りに行く。

MF25 藤本淳吾「コンディションも上がっていますし、練習試合でも準備を積んできました。磐田戦に出られたら、まず自分の役割をしっかりとこなすつもりですし、僕自身も結果にこだわってプレーするつもりですが、周りの選手をパスでしっかりと動かしたいですね。ルヴァンカップはガンバにとって大事な大会ですが、僕にとってはリーグ戦に向けてもアピールの場。メンバーが入れ替わってどこまで磐田にやれるか、ではなくやらないといけない試合です。アウェイでも結果にこだわって戦いますし、チームが上手く機能するように自分の経験を生かしたいですね。」

MF21 矢島慎也「ルヴァンカップのグループステージはメンバーが入れ替わる戦いになる可能性もありますが、大事なのはチームとしてのまとまりです。磐田戦の目的はチームとして勝利することですが、まずは先に失点しないように守備意識も持ってピッチに立たないとダメです。ガンバは誰が出場しようと、ボールを自分たちで握って戦うのがスタイル。ただボランチとしては守備の時にも周囲を動かす役割も必要になってきます。ルヴァンカップも勝ち上がって行くつもりですが、宮本監督が口にする目の前の試合に全力を尽くすという戦い方をするだけです。」


ハーフタイムコメント
出足良くボールを奪えているのでこれを続けよう。
戦えているゲームなのでしっかり点を取りに行こう。

2019YBCルヴァンカップ グループステージ第1節 ●0-1磐田@ヤマハ
5年ぶりのカップ戦タイトル獲得に向けて開幕したYBCルヴァンカップ。
初戦は雨の中、アウェイ・磐田で迎えました。
その試合、立ち上がりは磐田にボールを持たれ相手ペースで進む中、鋭い出足からボール奪取に成功しショートカウンターでアタッキングサードまで攻め上がるものの、決定機までは至らない。
中盤では矢島がボールを触る回数も少なくリズムを作ることが出来ず、序盤15分はシュートが無い展開。その中で藤本が中央にポジションを取りワンタッチでボールに触れるなど、徐々に攻撃にリズムが生まれてくるが中央を固める磐田の守備の前に、なかなか楔のパスを通すことができない。
27分。右サイド中盤からのFKに反応した菅沼が味方と接触し額を負傷。治療のため一時10人での戦いを強いられると、一人少ない中迎えた30分。右サイドからのワンバウンドしたクロスボールに頭で合わせられ先制を許す。
まずは同点に追いつきたいガンバだが、最終ラインを高く保つ磐田の背後を取ることができず、自陣でのボール回しが続く。
その後は左サイドの小野瀬と右サイドの藤本をポジションチェンジするなど変化を付けるが、決定機が無いまま前半をシュート1本で終える。
後半は開始から小野瀬に代えて同じポジションに中村が入る。
60分には呉屋に代えてアデミウソンを投入すると、攻撃にリズムが出て、相手陣内に押し込む時間が続くが決定機を作ることができない。
66分にはCKからゴール前でのこぼれ球にアデミウソンが反応するが、わずかに届かずゴールを割ることができない。71分には田中に代えて藤春を左サイドバックとして投入。米倉を右サイドバックへポジションチェンジする。
なんとか同点に追いつきたいガンバは、アデミウソンが中盤に加わりパスを引き出したり、最終ラインの背後を再三狙うが決定機を作り出すことが出来ない。
ロスタイムの4分も相手ゴールに迫る姿勢を見せるものの、試合を通してシュートを3本に抑えられ、今シーズン初めての完封負けを喫した。

[ 宮本 恒靖監督 ]
立ち上がりから相手のボールを奪うシーンもありましたし、慌てずにボールをつなぐといった試合前に狙いとしていたこともできていた中で、ちょっとしたミスから失点してしまったことが残念です。

ただ、後半に入っても、選手たちはゴールに迫る姿をしっかりと見せてくれたと思いますし、このコンディションの悪い中、両チームがしっかりと戦っていましたが、ファイトしてきた姿勢は良かったと思います。ただ、そのボールを奪って攻め切る、ペナルティーエリア付近でのプレーの質はもっと良くならないといけないという印象を持っています。


[高 宇洋]
−−アデミウソンの投入後で良くなったことは?
前の選手も含めて、少し裏に抜ける回数が少なかった。ゴール前に入っていく回数、シュートを打つ本数も少なかったので、アデ(アデミウソン)が入ったことで、1人ではがしてシュートとかまで行ける選手なので、そういうところで怖さもありましたし、相手が1点リードしているぶん、自分たちも前がかりだったので、そういう点差も含めて、パワーを持っていけたのかなと思っています。

−−自身のプレーはどうだったか?
気持ちを前面に出して戦う部分は自分の中にもあったので、そこはしっかりと声も出しながらやっていましたし、自分の個人のプレーとしては、まずまずだったかなと思っています。

総評
宮本監督「立ち上がりから相手のボールを奪うシーンもありましたし、慌てずにボールを繋ぐという試合前からの狙いも出来ていた中で、ちょっとしたミスから失点をしてしまったことが残念に思います。後半に入っても選手達は相手ゴールに迫る姿をしっかり見せてくれたと思います。またこのコンディションの悪い中、ファイトしていた姿勢は良かったと思います。ただボールを奪ってペナルティエリア付近で攻め切るプレーの質がもう少し良くならないと、点にはならないという印象を持ってみていました。

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