2021.3.3(水) 19:00〜 明治安田生命J1リーグ 第11節 名古屋@豊田ス
[プレビュー]ガンバが問われる決定力。堅守の名古屋に攻め切るのみ
2年連続の白星スタートを目指した神戸戦では一瞬の隙を突かれて、0対1で競り負けたガンバ。ボールを握りながら、自らアクションを起こす新スタイルに挑戦中の今だけに、課題も抱えるのは事実だが、それでも選手たちはチームが歩もうとする方向性に手応えも感じている。
神戸戦ではノーゴールに終わったものの、「序盤は押し込まれたが、ボールを落ちつかせて自分たちで主導権を握ってボールを回せるシーンは少なからずあった」と振り返るのはアンカーを務める山本だ。
とりわけ後半は、宇佐美や小野瀬らが際どいシュートを放ち、相手ゴールに迫ったが、決め切る力を欠いていた。

「試合のたびに、今季トライしているものを表現できるメンバーを試合に送り出している」(宮本監督)。コロナ禍の影響で合流が遅れた新戦力もコンディションを高めている段階だけに、まだ現状のベストメンバーを模索しながらの戦いが続くシーズン序盤のガンバだが、やはりチームに勢いと自信をもたらすのは勝利である。
敵地で挑む名古屋戦で鍵になるのは、やはり、相手ゴールをこじ開け切る攻撃の迫力と精度に他ならない。
「名古屋は去年、リーグで最少失点なので簡単には点は取れない。ワンチャンスを決め切ることが大事」と話すのは新たなフォーメーションで躍動感を見せている藤春だ。
フィッカデンティ監督の就任後、イタリア人監督らしい堅守を構築した名古屋は、昨季のJ1リーグで最少失点。自陣で組織だった守りを見せて来るスタイルは福岡との開幕戦でも見せつけて勝利している。
「もう少し、色々と組み合わせを探って行く必要がある」とチーム内の化学反応を模索する宮本監督だが、いかなる顔ぶれになろうとも攻撃的なスタイルで鍵を握るのは中盤の機能性。「神戸戦では最後のゾーンに入るプレーが少ないし、自分のところからもパスを供給できなかった。質を高めないと名古屋から点は取れない」と話すのはアンカーで攻撃のタクトを振るう山本だ。

名古屋は当然、山本をケアして来るはずだが、単なるパスサッカーではないスタイルが今季目指す方向性。前線からのハイプレスで鋭い攻めを繰り出したり、SBがパスワークに絡んだりと多彩な仕掛けで名古屋の堅守を崩したい。
一方で、柿谷や齋藤が加わった名古屋は両サイドのマテウスや相馬ら侮れないアタッカーを前線にも揃えている。「しっかりと守備から入るが名古屋の前線には試合を決める選手がいる」と警戒感を口にするのは山本だ。
攻守に明確な武器を持つ名古屋は難敵であるのは間違いないが、ガンバも一歩も引くつもりはない。今季初勝利をアウェイの地で掴み取る。


開催中止

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