VOL.2 『ロシア戦。』松波「で、第2戦のロシア戦が無失点。ベルギー戦が終わってすごい修正したなっていう印象があってんけど?」 宮本「そうやな。」 松波「テレビとか見てたり、取材されてるの聞いてたりしてると、自分たちで修正しようっていう感じだったみたいだけど?」 宮本「それは確かにあったね。」 松波「それはトルシエが自分たちで話をしろって言ったのか、それとも選手同士の…?」 宮本「まず、同じことをしていたらやられるっていう意識が選手の中にあって…。ベルギー戦は、1点目はともかく、2点目はオフサイドポジションにいた相手FWが全然ボールに反応せずに、2列目の選手がゴールを狙ってきていたからね。」 松波「あれはわざとっていう感じなん?」 宮本「そうやね、わざとに近いっていう感じかな。FWの選手がオフサイドにいるって気付いた時点で反応せえへんかったし…。で、端から見ていてもかなりしょうもない点やったでしょ?だから、あんなんくり返すんやったたら、もう勝たれへんやろうって話をしてん。それに、次のロシア戦に勝てなかったらやばいって感じやったし、ブラジルと当たりたくなかったし…。」 松波「それは、ブラジルと対戦したくないってこと? 」 宮本「ん〜っていうか、やっぱり1位で予選を通過したいと思ってたからね。 」 松波「やっぱりそういう意識は持って戦っててんな 。」 宮本「そうやね、だからロシア戦は絶対に勝たなきゃいけないっていうんで、どうしようかってみんなでいろいろ飯食いながらとか考えて…。ただ、ロシアに関しては、そんなに自分たちが研究されてなかったかな、っていう攻撃のされ方やったかな。」 松波「確かにベルギーは研究してきたなって思ったけど、ロシアは、あくまでも自分たちのやり方を貫いてるっていう感じだったよね?」 宮本「そうそう。相変わらずショートパスの数が多くて、たまにロングシュートやミドルシュートはあるけど、ゴール前では絶対にコンビネーションから、っていう形がパターン通りやった。」 松波「それでいくと、ベルギーの方が戦いにくかったっていうことよな? 」 宮本「うん、そうやね。例えばロシア戦も、最後にもうちょっと人を変えてきて、ロングボールとかを入れてこられるようになってたら、嫌やったかもしれないけど、相手は最後まで崩そう、崩そうっていう感じのままやったし…。 」 松波「自分たちのサッカーやることに一生懸命やったっていう感じはしたよね。」 宮本「そう、何が何でも勝つ、とかじゃなくてね。」 松波「まあロシアにしてみたら、初戦のチュニジアに勝ってるから、引き分けでもよかったんかな、っていう感じはあったのかも…でも、どうなん?逆に日本はロシアをかなり研究して挑んだでしょ? 」 宮本「してましたよ。」 松波「そのへんでのトルシエの指示はどんな感じ?」 宮本「ロシアに関しては、DFラインにいる7番のDFオノプコという選手が一番弱い選手やって…守備は一応4枚やねんけど、3枚がいて7番のDFオノプコが1人余ってるっていう感じの布陣やったから、その間を結構いけばっていうかね。ロシアはそこが弱点かなっていうのがあったから、そいつと1対1になったらどんどん仕掛けようっていうのが、まず第一やった。それから、MFカルピンがボールを持った時には2人くらいでいかなきゃ、危ない、と。」 松波「MFモストボイは、出るって予想はしてたんでしょ? 結局でなかったけど…? 」 宮本「うん、出るような感じやなっていう雰囲気はあった。」 松波「新聞とかは見て情報を得たりしてたの? 」 宮本「いや、新聞は見てない。せいぜいインターネットくらいかな。」 松波「新聞はまったくなかったん?」 宮本「うん、スポーツ新聞も一般紙もなかったな。」 松波「それはトルシエの『見るな』っていう指示?」 宮本「うん。そうやな。今回は最初からそんな感じやったけど、以前はバス移動の途中のサービスエリアで新聞を買ってる選手がいたら、それ見てトルシエが怒ってたわ(笑)。」 松波「(笑)。そんな時代でもないような気するけど…。」 宮本「確かにね。」 松波「テレビとかは見ても大丈夫やったん?」 宮本「うん、テレビは大丈夫。一人部屋やってんけど、テレビももちろんついてるし、みんなプレステ(プレイステーション)とかやりまくってたわ…。」 松波「いいタイミングでそういう話になったから、代表選手のホテルでの過ごし方っていうか、リラックス方法について聞くわ。」 宮本「うまいな(笑)。」 松波「そやねん、結構インタビューに慣れてきてるよ(笑)。」
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