VOL.7 『ガンバのこと。』

松波「じゃあ、最後は今のガンバについて。ツネは今年で何年目だっけ?」

宮本「プロは8年。」

松波「俺らはまだ一度もタイトルとれてないんだけど…?」

宮本「そうやね。毎年、ちょっとずつ変わって来てるな、とは思うんですよ。ただほんまにそういうタイトルとりに行くというのが…なんて言うのか、このあいだ吉原とちょっと喋ってたのは、これまでって勢いで勝ってたのもあったし、ほんまに勝ちにいって勝った試合っていうのはそんなに多くなかったと思うねんね。結果的に勝ったというのはあったけど、去年みたいに、ここで勝たなきゃいけないっていう時には勝てなかったからね。」

松波「それはあるよね。去年、川崎に勝って、残り4試合の勝負どころでポンポンと負けちゃってさ…そのへんは確かにガンバの課題だよね。どう? ガンバが若い、若いっていわれてることについては?」

宮本「若いかもしらんけど、戦力的には全然劣ってるとは思わへんし、いいレベルにあると思うね。だから、あとはハートの強さじゃないですか。個々に持ってる強さを一つにしていくことが大事やと思う。」

松波「まあ今年はタイトル…監督もよく言ってるけど、ナビスコもあと3つでタイトルだし、1stステージも狙える位置にいるし。ただ、何ていうか…みんなが、まだ、狙える位置に“何となく”いる、っていう感じだと、タイトルっていうものがボケるかなっていう気がするのね。だから、今、ガンバにタイトルの“風”が来てることを、しっかり捕らなきゃいけないと思うんだよね。そのためにも、ツネには…ワールドカップっていうすごい舞台を経験したのはツネ1人なわけだし…そういう意味では引っ張ってもらいたいという気持ちがある。もちろん、年齢的には俺とか、昌雄とかが引っ張っていかなければいけないって思ってるけど、世界を戦った経験っていう意味では、俺らじゃ全然足りない訳だよね。だからこそ、そういう経験をチームにおとしながら、若い選手が多い中で、ツネに引っ張っていってほしいって思う。ほんとね、本気になって優勝を狙いにいかないと、ほんと、タイトルはとれないし、どこかで絶対に壊れちゃうからね。」

宮本「うん、俺もそう思ってる。タイトル、欲しいね。」

松波「将来のことは、どう? 考えたりすることある?」

宮本「いや、あんまり考えてないな。ボヤ〜っとは考えているけどね…でも、何かしらサッカーには関わっていきたいと思う程度で…。」

松波「具体的にはないの? 例えば、スカウトしたいとか?」

宮本「スカウト?!(笑)…でも、何ていうか、人材発掘みたいなことはしたいと思いますよね。いろんなところにサッカーをみにいって、埋もれているすごい選手を見つけてくるとか…。でも、まぁ、それはただの希望であって、現実にはどうなるか分からないし。」

松波「サッカー以外への興味はないの? いろんな職種の人と話す機会もあるやろ?」

宮本「あるけど、どうかな…。」

松波「思いきって、トラックの運転手とかどう(笑)?」

宮本「それはしんどい(笑)。ただ、サラリーマンになりたい、とか言うのは簡単やけど実際は…社会人としての経験はあっても俺らはぜんぜん違う世界で仕事をしてきたからね。きっと、俺等の世界の常識とはまた違う常識があったりして戸惑うんやろうな。」

松波「でも、一回くらい、サラリーマンのノウハウとか知りたくない?…って言いながら、俺は高校野球の監督か、飛行機の管制塔に入る仕事をしたいねんけど…。」

宮本「松波さんこそサッカーと全然違うやん!」

松波「希望はね(笑)。で、ガンバが優勝したらどうする? 道頓堀に飛び込む?」

宮本「道頓堀は…(笑)キツいなあ。」

松波「なんか約束しようや?」

宮本「そうやなぁ…でも、考えたら、道頓堀に飛び込むのって、ご褒美というより、ペナルティみたいやん!」

松波「(笑)。確かにね。何かないかな…。でも、絶対にビールかけはしたいよね…分かった! じゃあ、その時にマスクしてくれる?」

宮本「ええけど、全員にしようや。全員マスクでビールかけ(笑)。」

松波「で、若いやつは道頓堀にしようか…あかん、連行されるかな…でも優勝した時くらいいいやろ?」

宮本「じゃあ松波さんやって。」

松波「俺〜? 俺は、ほら、そろそろいい年やし…(笑)。では、最後の質問。こうやって、今日みたいに選手が選手をインタビューする機会ってないと思うねんけど、今日の、感想を聞かせてよ。」

宮本「やっぱり普通の記者さんと違って、ついつい心を許してしまうから、際どいことを言っちゃったりしてるよ…ね?そのへんは…考慮して下さい(笑)。」

松波「いや、そんなに際どい話はなかったでしょ…実はツネはトルシエが大嫌いやったとか…そんなん、あったら別やけど。あるいは、トルシエのやり方じゃ勝てなかった!とかさ…?」

宮本「いや、それは言ってないから(笑)。」

松波「ありがとう。取材続きで忙しいのに、俺のHPにまで出演してもらって。」

宮本「いえいえ、どういたしまして。ではまた明日、練習で(笑)。」

 

(2002年7月14日取材)

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