VOL.6 『素顔をあばく?!』

松波「じゃあ、そろそろプライベートの話しようや。たまには奥さんのこととか…いややったらいいけど(笑)。」

宮本「いやや(笑)。」

松波「ははは…。じゃあ、あえなく断られたということで、話題を変えて…ワールドカップ出場でもらった勝利給は何に使うの?」

宮本「あ〜〜。」

松波「もしかして、もうハワイで使っちゃった?」

宮本「まぁまぁ使ったかな…でもあんまり…何に使おう…?」

松波「自分へのご褒美みたいなんは買わないの?」

宮本「あ〜それくらいは考えたいよね。」

松波「でもさ、ハワイとかに行ってもワールドカップであれだけ騒がれた後やから、顔を知られすぎててゆっくりできひんかったんちゃうの?」

宮本「確かに…これまでも代表の試合とかあったけど、やっぱりワールドカップともなるとすごいなって思った。みんな見てるねんなって感じたわ。」

松波「帽子とかかぶって変装とかしてたん(笑)?」

宮本「かぶらへんわ(笑)。でもさ、あれって、連鎖反応よな。例えば、デューティーフリーショップの前で、誰にも気付かれてへんなって思ってたのに、ある女の子が『宮本さんですよね!』ってむっちゃでかい声で言ったことによって、みんなにばれて、『え? 宮本? 宮本?』みたいに騒がしくなったり…大変やったわ。」

松波「もっと過激ファンとかはいなかった?」

宮本「それはあまりいなかったね。」

松波「え?こんな人まで知ってるの?とかっていう驚きは?」

宮本「ん〜プラダの店員とかかな。日系人やってんけど、英語で言われて…。」

松波「それで、プラダのものが安くなって得したりしいひんかった?」

宮本「全然(笑)。」

松波「食事に行った先で『今日はお祝だ!お金はいいよ!』みたいなこととか…(笑)。」

宮本「全く(笑)。むしろ、誰か言ってくれへんかなって思ってたけど(笑)。」

松波「親戚は増えたでしょ? 間違いなく。」

宮本「ほんま、マジで、増えた。誰やった?っていう人とか…。」

松波「親とかも大変なんじゃないの?」

宮本「確かに、親は親で大変みたい。サイン色紙を頼まれまくりで…しかも300枚くらいやで!」

松波「書いたん?」

宮本「書いたよ〜。」

松波「ファンに冷たい選手もいるけど、ツネは昔からよく対応する方だよね?」

宮本「まぁ、できる限りはやろうかな、とは思ってるけどね。」

松波「ツネってさ、何か欲しいものってあるの? だってさあ、サッカーでプロになって、ワールドカップに出て、勉強もできるし、露出もいいし、女にもてて…(笑)。それでも、俺にはこれが足りない、これが欲しい!っていうものってあるん?」

宮本「欲しいものな…えっと…犬が欲しい(笑)。」

松波「おえっ(笑)。えらい普通やね。」

宮本「嫁さんの実家では飼ってるねんけど、自分の家は賃貸やから飼えなくて…ヤナギが飼ってるみたいなんはいらんけどね(笑)。」

松波「あ〜〜あれねえ、柳本くんねえ(笑)。他に猫を飼ってる人もいるしね、独身で、しかも二匹も…(笑)。」

宮本「ああ、昌雄(笑)。それもどうかっていう話よな(笑)。」

松波「アイツほんまおかしいわ(笑)。」

宮本「つけてる名前もおかしいしね。」

松波「キンとギンやろ? 理由がわからへん、理由が。なんでキンとギンやねん。」

宮本「あいつも何か寂しいんかな…。家に帰ったら1人やし…。」

松波「そっかぁ? 俺やったら猫がいる方が何となく余計に寂しいわ。そういう自分が、寂しいね(笑)。」

宮本「(笑)。」

松波「ま〜〜だ1人の方がええやろ〜〜?」

宮本「まあ1人もたいがい長いから、寂しくなってきたんちゃう(笑)。」

松波「子供は欲しいと思わないの?」

宮本「まだ先でいいわ。」

松波「まだ結婚して1年やもんな。ちなみに、男の子と女の子、どっちが欲しい?」

宮本「気が早い話やな(笑)。どうやろ…後々のことを考えたら男がいいかな。娘に結婚とかされて出ていかれたら寂しくなるもん。松波さんどう?1人目は男の子やけど、女の子欲しい?」

松波「そうだね、両方欲しいよね。」

宮本「2人姉妹とかなったら大変やで、父親は。うちの嫁のところがそうやけど、お父さんは家の中で男1人やから…かわいそう(笑)。」

松波「でもさ、男の子って自分と同性やから複雑っていうか…あんまり可愛い、可愛いって可愛がりすぎるのも何やし…。」

宮本「ええやん、可愛がったら。」

松波「でも、今はまだ小さいからできるけど、2〜3才になったら…なんか、格好悪くてあまりできひんような気がする…。ただ、例えば大人になって、恋愛とかをし始めた時とかに気持ちが分かるっていう意味では同性がいいかもね。恋愛も女性とは違うし…っていうか、女心は難しいから、さっぱり(笑)。」

宮本「すごい先の話やな(笑)。」

松波「そうでもないで、すぐ大きくなるで、きっと。でも嫁さんは『彼女とか連れて来たらどうしよう?』とか言ってるわ…。」

宮本「気が早い夫婦やな(笑)。」

松波「もうね、賜雄(シオン)見て、言いまくってるよ、結婚したらどうしようとか…。それとか、最近は若い子の同棲が流行っているらしいのね…テレビでやっててんけど。それもコソコソとかじゃなくて、家とかに彼女を連れてきて『同棲するから』みたいな。そういうのを見たら、『もし、彼女を連れてきて同棲するって言われたらどうしよ〜』とか言ってるもんね(笑)。」

宮本「で、どうするの?

松波「どうかな。本人に任せるかな。大きくなった時に、同棲してみて、価値観、結婚観が一緒なら結婚してもいいっていう風に思うんやったら、そうしたらいいし…。俺はどっちかといったら、結婚前に同棲とかしたくないタイプだからさ…っていっても、それは俺の考えであって、賜雄がいいと思う方でいいっていう感じだよ。まあ、その時になってみなければ、時代もどうなってるか分からないけど…ってあかん、俺の話になってるやん。ツネの話を聞き出すつもりやのに…っていうことで、そうそう、マスク話を聞かなアカンな。散々話をしてるやろうけど、何か裏話とかないの…?」

宮本「そうやなあ…裏話はあまり…。」

松波「実はさ、俺はツネが鼻を折ったって知らなかったんだよね。チームはオフやったから、旅行に行ってて…で、帰りの飛行機で新聞を読んでたら、お前が写ってる写真が全部フェイスガードしてて…。」

宮本「冷たいなぁ、知っててよ(笑)。」

松波「だから、帰って即効、友だちに電話して確認して、『ああ、ホンマに折れてたんや…』って知ってん(笑)。痛いやろ、やっぱり鼻は?」

宮本「痛いよ。静岡産業大学との練習試合中やってんけど、すごい簡単なボールやったのに、ジャンプしたら、相手の選手がちょっと横からはいってきて…。」

松波「そいつ、どうやったん? ワールドカップ前にお前を怪我させてしまって…?」

宮本「俺が倒れてた時に、『すいません』って来たから『間違いなく、お前の肘やで!』って、俺が言って(笑)。俺が立ち上がって鼻を押さえながらロッカーに帰って行く時も、もう一回『すいません』って言いに来てた。でもね、その後また静岡産業大学と試合やる機会があって…ベルギー戦のあとやってんけどね。多分そいつも出ててんけど、たぶん、髪型が変わってたんやろうな、俺にはどいつなんか分からへんくって…。でも、まぁ普通なら『すいません、大丈夫でしたか?』とか来てくれるやろ、と思ってたら、来いひんかった(笑)。」

松波「そいつにしたら、絶対に『宮本の鼻折ったんは俺や!』くらいの自慢話にしてるんやろうな(笑)?」

宮本「絶対に言ってるやろ(笑)。静岡産業大学の84番!…たぶんやけど…。絶対にコンパとか行ったら、それをネタにしてるやろうな〜。でも簡単に折れるもんやで、鼻って。」

松波「そうなんや。大学生とか必死で向かってきたりするしな。」

宮本「そうそう、こっちは調整でも、相手はガムシャラにやってくるからすごいやりにくさはあったね。静岡産業大学ってJFLでやってるみたいやけど…。」

松波「ヒデとかも試合出てたん?」

宮本「俺が鼻を折った試合は全員出場したからヒデも出てたけど、ベルギー戦のあとの練習試合には出てないわ。」

松波「どうなの、そういう時の中田くんは?普通にやってた?」

宮本「うん、淡々とやね。でも、ヒデのところにボールいったら相手のボランチの奴は、かなり必死でガッ〜ってボールとりにいったりしてたわ(笑)。」

松波「でも、取られへんやろ?」

宮本「まあ、取られへんけど、大学生も結構やるからね。」

松波「特に相手が日本代表でしょ?相手にしてみたら、こんなチャンスはない!って感じやろうしね。」

宮本「確かに。だから、ごっつい俺らのサッカーを研究して、3トップでやってきたりしてた(笑)。」

松波「まじで〜〜(笑)?それええの? え? あくまで調整ゲームやのに、相手チームにリクエストとか出したり出来ひんの? 例えば、ベルギーを想定してプレーしてくれ、みたいな。」

宮本「多分なかったわ。」

松波「ヒデってさ、試合中にいろいろチームメイトに要望だしたりするの?」

宮本「そうでもないよ。特にディフェンスに関してはそんなに言わへんかな…やっぱり、前の選手にはどうしようとか、こうしてくれとか言ってるけど。」

松波「でも今回のワールドカップでは、普段とは違う自分を出していたとかって何かで読んだよ。そんなに頑張って喋ったりしてたん?」

宮本「どうやかなぁ。ただ、若いやつらとコミュニケーションをとるために、ちょっと無理してっていうか…なんやろ、ヒデに対して若い選手はひいてしまうところあるから、逆にヒデの方から話に行ってたっていうのはあるかもね。」

松波「でも、風呂には一緒に入らなかったらしいじゃん(笑)。」

宮本「そういえば来てなかったな…みんな来てたけど。」

松波「それって、みんなで揃って行ってたん?」

宮本「最初のうちは、誘いあって『行こうや、行こうや』って感じやったけど…。」

松波「最後の方は、ナアナアになってきた?」

宮本「そうやな(笑)。それぞれが勝手に風呂に入ってたら、『おお。おったんか〜』みたいな感じ。」

松波「監督とかコーチも来たの?」

宮本「それは来てへんわ。スタッフはスタッフで離れた場所に部屋があったからね…それにしても、1ヶ月は長かったですよ。」

松波「そんなに長いのは初めて?」

宮本「うん、別に何も不自由はなかってんけど、行動パターンが限られてるからね。」

松波「いろんなものの調達はどうしてたん?」

宮本「調達はほとんど無理やった。まあ、郵便とかで雑誌が送られてきたりしただけやね。 」

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